日帰り白内障手術

こんの優眼科クリニックは『患者さんに優しい眼科クリニック』をめざし、目に優しい白内障手術を行います。折りたたみ式の眼内レンズを用い、小切開無縫合手術を行います。白内障手術は日帰り手術を行います。

 

手術室は2階になります。手術室では、最新式の白内障超音波乳化吸引装置を設置しており、日帰り白内障手術を行います。私が眼科医になってからの15年の間に、白内障の手術の器械の進歩は目を見張るものがあります。以前と違って、およそ3ミリの切開のみで、白内障を完全に取り除くことができ、さらに折りたたみ眼内レンズの登場によって、3ミリの切開のままで眼内レンズを目に入れることが可能となりました。切開が小さくなったことで、縫合する必要がなくなり、手術後の乱視に悩まされることもなくなり、かつ日帰りでの手術が可能になった訳です。

 

手術室内は ウルパフィルターのIQ エアークリーナーにより、クラス10000の空気清浄度を保っています。

 

しかし、小切開になったとはいえ手術ですから、全身疾患(糖尿病、心臓病など)のある患者さんは、内科のかかりつけの先生と連絡をとって、日帰り手術に問題がないかどうか、よく御相談してから手術を決めたいと考えています。

 

手術後の患者さんには、手術待合室でお休みいただき、ばい菌止めの抗生剤の点滴をします。

 

白内障手術は、午前と午後の診療の間の、午後1時から午後3時に行っています。手術終了後は、待合室でお休みいただいたあと、診察します。大体3時過ぎには、お帰りになれます。


白内障手術を考えている方へ

白内障手術をした方が体験できる可能性

 

個人差はありますが

 

視界がクリアになるから、気持ちが晴れやかになりやすい

気持ちが沈みにくい

毎日元気で楽しくなるかも!

 

見やすくなるから、転びにくくなる

見やすくなるから、お化粧がしやすくなる

見やすくなるから、孫の笑顔もよく見える

見やすくなるから、車の運転も快適で安全になる

見やすくなるから、TVや読書が今より楽しめる

見やすくなるから、趣味の時間をもっと楽しめる

見やすくなるから、仕事がやりやすくなる

見やすくなるから、あいさつがしやすくなる

 

まぶしくないから、散歩が楽しめる

まぶしくないから、顔をしかめなくてよくなる

まぶしくないから、ガーデニングも楽しめる

まぶしくないから、旅行を楽しめるようになる

 

よく見える生活に戻るために一緒に頑張りましょう

 

手術ってこわい?

 

やはり、手術のとき、自分がどんな状態なのかがわからないから、怖いですよね?

全身麻酔はしないので、意識はあります。

手術時間は1015分くらいで終わります。

まばたきしてしまうかも?というのも、ご安心ください。器械でまぶたを強制的に開いているので、まばたきしたくても、手術中はできないようになっていますから、まぶたを怪我する心配はありません。

刃物が見えたり、器械が見えたりして途中で怖くなるかも?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。指示されるまま、光を見ているだけで、いつの間にか終わっています。

 

やはり初めてのことは、何かと怖いと思われるでしょうけど、痛いことは一切ありませんので、少しでも「見えにくい」とお困りの場合は、遠慮なく、疑問や質問、怖いことなどをお話くださいね。

 

白内障手術に興味がある方は、わたくし今野か、受付などクリニックのスタッフまで、「白内障の手術を考えている」とおっしゃってくださいね。


白内障手術の実績2016.12.1発行 優しい眼科クリニック第157号から>

 

当クリニックでの白内障手術

当クリニックでは、日帰り手術で白内障手術を実施しています。白内障手術を2.75ミリの切り口から行い、直径6ミリの眼内レンズを折りたたんで目の中に入れ、目の中でひろげます。傷口が小さいので日帰り手術が可能となりました。

 

白内障手術の実績

おかげ様で当クリニックにて白内障手術を受けてくださった方が増えてきています。

開院してから200410月末までに176件、

200510月末までの1年間に220件、

200610月末までの1年間に206件、

200710月末までの1年間に222件、

200810月末までの1年間に212件、

200910月末までの1年間に204件、

201010月末までの1年間に152件、

201110月末までの1年間に182件、

201210月末までの1年間に209件、

201310月末までの1年間に190件、

201410月末までの1年間に213件、

201510月末までの1年間に201件、

今年は10月末までで205件の手術を執刀しましたので、開院から10月末までに2592件執刀したことになります。

 

両眼の手術を受けてくださった方が1005人いらしたので、1587人(男性751人、女性836人)の方の目をあずからせていただいたことになります。患者さんの年代別の人数をみてみました。一番若い方は36才で、高齢の方は93才でした。

 

開院から201610月までの年代別白内障手術件数

70才代の方が一番多く45%、次いで60才代の方が28%、80才代の方が18%でした。

 

当クリニックは無床診療所ですので、手術後に入院することができません。全身疾患のある方や、白内障が進行し小さい傷口からの手術が難しいと判断した場合には、入院して手術が受けられる施設に紹介しています。具体的には、旭川赤十字病院、市立旭川病院、旭川医大附属病院に紹介しています。

2005年の1年間に7名、

200626名、

200741名、

200835名、

200940名、

201059名、

201173名、

201253名、

201358名、

201455名、

201572名、

今年は10月末までに31名の方を入院手術目的に紹介しました。

 

当クリニックでの日帰り白内障手術をご希望に来院下さることは誠に有難いことなのですが、クリニックでの診療には限界がありますので、これからも患者さん、ご家族の方とよくお話をして、一生に一度か二度しか受けることのない眼科の手術を安易に考えずに、ご本人にとって最善と思う方法を提案したいと考えています。

 

白内障手術を受けている方が周りにも多いと思いますが、なかには「日帰り手術で行うものだから簡単なんでしょ」と非常に安易に考えられている方がいらっしゃることもあります。日帰りで手術を行いますが、手術の内容は入院手術と同じです。術後を病院で過ごすか、住み慣れたご自宅で過ごすかの違いだと考えてください。手術後安静を強いることはありませんが、手術当日は眼帯をしていますので、片目ですと遠近感が分らなくなり、非常に足元手元がおぼつかなくなります。台所仕事などは、手術当日は避けるようにお話しています。

 

白内障手術での一番の心配事は目にばい菌が入らないように気をつけることです。手術後は目を擦らないことが、最も重要です。手術後の3日間は入浴を禁止しています。メオガードネオという保護眼鏡を2週間かけてもらっています。手術後しばらくは、ばい菌止め(抗菌剤)、炎症止め(消炎剤)の点眼薬を使ってもらっています。

 

日帰り手術希望

手術を受けてくださった1587人のうちの65%に当たる1028人は手術を希望され、当クリニックを受診された方でした。手術を受けてくださった方の問診票をさかのぼって「当クリニックを知ったきっかけ」を調べてみました。

 

「当クリニックを知ったきっかけ」を

1. 建物を見て・近いから

2. 家族・知人から紹介された

3. 記事・ホームページを見て

4. 他院から紹介された

5. 院長を知っている

5つに分類して、その結果を棒グラフにしてみました。縦軸は割合(%)です。

2. 家族・知人から紹介された」が19→37→49→49→48→42→51→43→46→42→48→50→56→76%と安定しています。

患者さんに紹介していただける眼科を目指していますので、有難いかぎりです。実際にご夫婦、ご兄弟、親子などご家族で手術を受けてくださった方々が74組いらっしゃいました。

 

また、患者さんだけでなく「4.他院から紹介された」が

19→19→22→29→27→28→26→37→27→35→27→19→21→12%と大きい比率を占めていることもわかりました。

 

当クリニックで白内障手術を受けて下さった方の感想をお聞きしたいと考え、手術を受けて下さった方にアンケートをお願いしています。是非ご協力をお願い申し上げます。


白内障手術アンケート  <2017.4.1発行 優しい眼科クリニック第161号から>

 

日帰り白内障手術

当クリニックでは、日帰りで白内障手術を実施しています。白内障手術を受けている方が周りにも多いと思いますが、なかには

『日帰り手術で行うものだから簡単なんでしょ』

と非常に安易に考えられている方がいらっしゃることがあります。日帰りで手術を行いますが、手術の内容は入院手術と同じです。術後を病室で過ごすか、住み慣れたご自宅で過ごすかの違いだと考えてください。

 

手術後、安静を強いることはありませんが、手術当日は眼帯をしていますので、片目ですと遠近感が分らなくなり、非常に足元手元がおぼつかなくなります。台所仕事などは手術当日は避けるようにお話ししてます。

 

白内障手術での一番の心配事は目にばい菌が入ることです。手術後は目を擦らないことが、最も重要です。

手術後の3日間は入浴を禁止していますし、2週間は保護眼鏡をかけてもらっています。

また、手術後しばらくは、ばい菌止め(抗菌剤)、炎症止め(消炎剤)の目薬を使っていただきます。

 

白内障手術のアンケート

当クリニックで白内障手術を受けてくださった方々の感想をお聞きしたいと考え手術を終えた方にアンケートをお願いすることにしています。200711月からアンケートを始めました。

最初は手術を終えて、半年が経過した時点でアンケートを郵送しファックスで返信をお願いしていたのですが、手術から時間が経っているためか、アンケートの回収率はあまりよろしくありませんでした。

そこで、手術から1週間目に散瞳検査を行うのですが、目薬を入れてからお待ちいただく間に、アンケートにご協力をお願いすることにしました。

お答えいただきますのでどなたの回答かは、こちらで判りますから、無記名ではなくお名前を書いていただくことにしています。ですので、こちらに気を使って、思ったことをそのままお答えいただいていないという点があることは承知しておりますが、実際に手術を受けて下さった方々の貴重なご意見として承っております。

これからも、手術を受けていただいた方にはアンケートにご協力をお願いしたいと思います。

日帰り白内障手術についての感想をお聞きし、また当クリニックに対するご意見ご希望もお聞かせいただき、皆さまの声をもとにさらに患者さんに優しい眼科クリニックを実践していきたいと考えていますので、どうぞ忌憚のないお言葉を頂戴したいと考えています。

 

アンケートの質問項目

アンケートの質問は以下の10項目です。

1. 白内障手術は

2. 手術後痛み止めは

3. 手術時間は

4. 手術後の見え方は

5. 手術を受けた時期は

6. ご友人に白内障手術を

7. 日帰り白内障手術は

8. 日帰り白内障手術について満足していること、ご不満なことは

9. 当クリニックに対するご意見ご要望を

10.スタッフに励ましのお言葉を

1-73択もしくは2択でお答えをいただき、

8-10はご記入いただきました。

 

アンケート結果

2016年の1年間に135人の方にお答えをいただきました。2015117人、2014128人、2013111人の方のアンケート結果と一緒に報告です。

 

アンケート1-732択の回答についてのまとめです。

1. 白内障手術は      今回 15年 14年 13

   A 痛かった       1%   1%  0%    1% 

   B 少し痛かった   9%   8% 10%  9

   C 痛くなかった   90% 91% 90% 90

2. 手術後痛み止めは

   A 飲んだ      2%   2%  1%   3% 

   B 飲まなかった   98% 98% 99% 97

 

3. 手術時間は

   A 想像より長かった 2%   3%   2%   1%

   B 想像通り     51% 54% 49% 47% 

   C 想像より短かった 47% 43% 50% 52%

 

4. 手術後の見え方は

   A 想像より良い   65% 69% 80% 71%

   B 想像通り     33% 30% 20% 25%

   C 想像より悪い   2%  1%   0%   4%

 

5. 手術を受けた時期は

   A 丁度良かった   49% 38% 38% 42% 

   B もっと早く受ければ良かった

              50% 61% 62% 58%

   C もっと後にすれば良かった

              1%  1%   0%   0%

 

6. ご友人に白内障手術を

   A 勧めたい     87% 92% 94% 93% 

   B どちらでもない  12%   7%   6%  7%

   C 勧めたくない   1%  1%   0%   0%

 

7. 日帰り白内障手術は

   A 良かった     96% 96% 97% 98

   B 入院の方が良かった  4% 4%   3%   2%

 

痛みや手術時間に関しては人それぞれ感じ方が異なりますので、こちらからの想像になってしまいますが、両眼の手術をする場合、当クリニックでは先に視力の悪い方の目の手術をして、その1週間後にもう片方の目の手術になります。白内障以外に目の中に病気がない方の場合ですと、視力の悪い目の方が白内障が進行していることになります。白内障の進行具合によっては、手術に時間がかかることがあります。ですから、大抵は先に手術をした目の方が手術時間が長くかかっていることが多いのですが、ほとんどの患者さんがあとから手術を受けた時の方が、手術時間を長く感じたり、痛みを感じたりすることが多いようです。最初の手術の時には、おそらくは緊張のために、逆に痛みもあまり感じず、また手術時間も長くは感じないように思います。

 

手術の前に

『痛いんですか?』

と聞かれることがありますが、

『手術が痛いから途中で止めて、と言われたことはありませんよ』

とお答えしています。

 

手術は局所麻酔で行っています。手術中も声をかけながら進めていきます。ほとんどの方は痛みを感じないで手術を終えることができますので、どうぞ安心してください。


白内障手術のアンケート結果 <2017.5.6発行 優しい眼科クリニック第162号から>

 

当クリニックでは、日帰りで白内障手術を実施しています。白内障手術を受けている方が周りにも多いと思いますが、なかには

『日帰り手術で行うものだから簡単なんでしょ』

と非常に安易に考えられている方がいらっしゃることがあります。日帰りで手術を行いますが、手術の内容は入院手術と同じです。術後を病室で過ごすか、住み慣れたご自宅で過ごすかの違いだと考えてください。

手術後、安静を強いることはありませんが、手術当日は眼帯をしていますので、片目ですと遠近感が分らなくなり、非常に足元手元がおぼつかなくなります。台所仕事などは手術当日は避けるようにお話ししています。

白内障手術での一番の心配事は目にばい菌が入ることです。手術後は目を擦らないことが、最も重要です。

手術後の3日間は入浴を禁止していますし、2週間は保護眼鏡をかけてもらっています。

また、手術後しばらくは、ばい菌止め(抗菌剤)、炎症止め(消炎剤)の目薬を使っていただきます。

 

白内障手術のアンケート

当クリニックで白内障手術を受けてくださった方々の感想をお聞きしたいと考え手術を終えた方にアンケートをお願いしています。

昨年1年間にお答えいただいた135人の方のアンケートから

『日帰り白内障手術について満足していること、ご不満なこと』

のご意見です。お名前を出しても構わないとお答えいただいた方もいらっしゃいましたが、匿名希望の方もおられますので今回は全て匿名でご紹介させていただきます。

 

市内永山66歳男性:

その日に帰宅できることが一番いいことで家に帰って好きなことが出来るので、ありがたいです。

 

市内永山町83歳男性:

日帰り手術には大満足でした。通うのに少し遠いのが難でしたが、親切丁寧なご説明等々同じ立場の職業にある子どもにも話しておきたいです。有難うございました。

 

市内亀吉74歳男性:

一人暮らしのために、心配でしたが、生活に支障がなく、手術中は先生の話掛けがあり不安にならず良かったです。

 

鷹栖町62歳女性:

想像以上の結果に満足しています。二回目の手術が1週間より早くできれば良いと思った。(片目が良く見えて、もう片目がみづらかったので日常の仕事がしづらかった)

 

市内秋月73歳男性:

満足して居ります。もう片方も時期を見て受けたいと思っています。

 

市内神居75歳男性:

術前から術後まで親切な対応(院長先生はじめスタッフの方々)で心から感謝しています。特に、術中の院長先生の進行状態の説明は大変良く印象に残っています。

 

市内大町81歳男性:

痛みが多少あると思って、少し怖かったが全く痛感はなく、これなら早くに手術すれば良かったとも思っています。満足です。

 

市内神楽岡73歳女性:

入院等面倒な準備もいらなく、術前術後共に、医師看護師さんの励まし等、不安なく手術を受けることが出来、満足しています。

 

市内旭神47歳女性:

手術時期の相談にのっていただきながら、自分で納得して手術を受けられたことが、一番良かったです。院長先生やスタッフの方が親切で安心して手術できたこと感謝しています。

 

市内神楽70歳女性:

手術前日、手術後夕方、突然に先生からの電話がありビックリしました。患者を思ってのことだと思います。名前の通り優しいクリニックです。満足しています。

 

市内3条通り82歳男性:

日帰りの方が簡単で、術後も家で過ごせるのでリラックスして有難いです。痛みが全くなかったのも良かったと思います。

 

市内神居60歳男性:

手術後の注意を守れて生活するのは日帰りでも良いと思います。入院するわずらわしさがないです。

 

市内東鷹栖69歳女性:

知人に紹介したいと思います。自信を持って。

 

中富良野町68歳女性:

家でゆっくり休めてよかった。通院に時間がかかるが、手術前夜、術後に先生からの電話で安心して手術が受けられました。

 

市内忠和72歳女性:

以前から手術はこちらが良いと聞いていましたので安心して先制の言うとおり、手術を受けることが出来良かったです。先生、スタッフの皆さんの優しさで安心しています。

 

比布町74歳女性:

地方なので送迎してくださる方がいると日帰り手術は最高です。

 

市内末広東80歳女性:

思い切って手術をして、本当に良かったと思います。視界が大変明るくなって満足しています。

 

富良野市84歳男性:

私の場合は「富良野」なので、通うのが大変だった。

 

富良野市80歳女性:

入院より家に帰れて、良く眠れるので良かったです。

 

市内5条通65歳女性:

想像していたより簡単で翌日には眼帯もはずせてよかったです。今まで見えなかった明るさと色のきれいさが分かり、良かったです。

 

市内緑が丘84歳男性:

手術後、自力で帰宅するのが大変でタクシーを一度使ったが帰ってからも何も出来ないのでゆっくり入院の方が安心だ。手術によって往年の視力が戻ったようで感激。

 

北見市85歳女性の娘さん:

地方から来て手術を受けとっても良かったです。85歳の母がさすがに手術をする前の夜は心配しておりましたが、終わってみて痛くもなく、皆さんに親切にしていただき安心し、テレビがはっきり見えた事に驚き喜んでおります。見える事によって行動が楽しくなったみたいです。

 

市内曙84歳女性:

手術前に先生からお電話いただき、気持ちが落ち着き安心しました。手術後、物が良く見えこれから自分の好きな事をしたいと思います。

 

市内旭町66歳男性:

手術後は期待通り視野視力が回復しており、早く受けて良かったと思います。

 

市内曙70歳女性:

手術中の先生の声掛けに安心しました。院内が清潔に保たれとっても気持ちが良いです。

 

市内神居78歳男性:

想像より速く、良かったと思いました。

 

市内南が丘82歳女性:

私は一人暮らしなので、手術することは大変に思われた。今では手術をして大変に嬉しいです。有難うございます。

 

和寒町73歳女性:

病院にかかった事がなかった私にとって、即手術ということで少しとまどいましたが、手術前に眼科通信にて多くの皆様のアンケートを読ませていただき安心しました。アンケート通りで、通院で終えたことは本当に良かったと思います。ただ10月末にこんなに雪が降るとは思いもしませんでした。

 

市内緑町73歳女性:

初日眼帯の時だけ不自由でしたが、あとは3日安静で家で過ごせたのが良かったです。次の日眼帯をはずした私の第一声は「ワッ、クリアー」でした。物が全てはっきり色がとてもきれいでした。

 

市内神居68歳女性:

始めは片方だけ見えすぎて何かバランスが悪い気がしましたが先生に慣れますとお聞きしていたので安心していましたが、本当に段々自分の目になって来たーという感じで見やすくなって来ました。もう少し経てば、両眼でバランス良く見えるようになるでしょう。

 

市内亀吉71歳女性:

日帰りで手術が出来る病院が旭川に、しかも近くにあって助かりました。沢山の仕事がある中(私自身)日時を上手に活用できて良かったです。院内での、眼科医のつぶやき、クイズ他楽しみでした。これからもずっと続けて欲しいですね。

 

市内神居79歳女性:

自宅は何事も自由になるし、猫の心配見ていれて、帰宅できることは何よりです。

 

これからも、手術を受けていただいた方にはアンケートのご協力をお願いしたいと思います。日帰り白内障手術についての感想をお聞きし、また当クリニックに対するご意見ご希望も、お聞かせいただき、皆さまの声をもとにさらに患者さんに優しい眼科クリニックを実践していきたいと考えていますので、どうぞ忌憚のないお言葉を頂戴したいと考えています。お答えいただいた皆さま、有難うございました。


白内障手術のアンケート結果 <2017.6.1発行 優しい眼科クリニック第163号から>

 

当クリニックでは、日帰りで白内障手術を実施しております。白内障手術を受けている方が周りにも多いと思いますが、なかには

『日帰り手術で行うものだから簡単なんでしょ』

と非常に安易に考えられている方がいらっしゃることがあります。日帰りで手術を行いますが、手術の内容は入院手術と同じです。術後を病室で過ごすか、住み慣れたご自宅で過ごすかの違いだと考えてください。

手術後、安静を強いることはありませんが、手術当日は眼帯をしていますので、片目ですと遠近感が分らなくなり、非常に足元手元がおぼつかなくなります。台所仕事などは手術当日は避けるようにお話ししています。

白内障手術での一番の心配事は目にばい菌が入ることです。手術後は目を擦らないことが、最も重要です。

手術後の3日間は入浴を禁止していますし、2週間は保護眼鏡をかけてもらっています。

また、手術後しばらくは、ばい菌止め(抗菌剤)、炎症止め(消炎剤)の目薬を使っていただきます。

 

白内障手術のアンケート

当クリニックで白内障手術を受けてくださった方々の感想をお聞きしたいと考え手術を終えた方にアンケートをお願いしています。

昨年1年間にお答えいただいた135人の方のアンケートから得られた皆さまの声を紹介させていただきます。

折角のアンケートですので白内障手術のことだけでなく当クリニックに対するご意見ご要望とスタッフへの励ましの言葉をお聞かせいただいています。皆さまの声を元にさらに患者さんに優しい眼科クリニックを実践していきたいと考えております。

今回の通信は、

『当クリニックに対するご意見ご要望』

を紹介させていただきます。お名前を出しても構わないとお答えいただいた方もいらっしゃいましたが、匿名希望の方もおられますので今回は全て匿名でご紹介させていただきます。

 

市内亀吉83歳女性:

時間制なので、待ち時間がないので、うれしいです。

 

市内秋月73歳男性:

大変親切にして頂き有難く思ってます。手術前の待合室で色々な話をして頂き、リラックスすることが出来ました。有難うございます。

 

市内亀吉74歳男性:

私は眼科にかかるのが初めてでしたが、先生とスタッフの接し方良く、安心して手術を受けることが出来ました。今後もよろしくお願い致します。

 

市内緑町73歳女性:

術前後のお電話ありがとうございました。丁度一年前にも右目を受けましたので、とても良く見えるようになり、世の中が明るくなり、とても満足しています。これからは残された人生をうんとエンジョイしたいと思います。

 

市内神楽岡73歳女性:

言葉かけ等スタッフの皆さんの暖かく優しい対応に心温まります。私を含め患者は不安を抱えて通院して居りますが、一人一人に優しく暖かく、不安を消して頂けるような対応、接し方これからもよろしくお願い致します。

 

市内神居71歳女性:

院長先生の親切に感謝しています。手術前日のお電話には本当に感謝しました。ありがとうございました。手術に対する不安がなくなりました。

 

市内3条通り82歳男性:

Dr.始め職員の皆様が大変親切で思いやりの気持ちあふれる対応で、高感度抜群でした。

 

市内忠和68歳男性:

院長先生、スタッフの方の親切さに非常に感謝しています。世の中こんなに明るかったんですね。手術中に先制から声をかけられすごく安心しました。前日当日に電話があり、とても感動しました。

 

市内神居60歳男性:

3年前に一度経験している為、不安もなく手術を受けられました。先生の声かけも3年前を思い出し、手術中も安心していられました。よく見える感動を再び経験しました。

 

比布町74歳女性:

手術前夜の先生からのお電話、手術後の先生からの『痛みはありませんか』とお電話をいただき、スタッフともども大変気遣いがあり緊張することなく手術を受けることが出来ました。

 

市内緑が丘東57歳女性:

術後に先生からお電話いただきビックリしました。一人一人の患者を大切にしていただけていると思いこちらで手術をして良かったと思いました。

 

当麻町88歳男性:

先生はもとより、スタッフの皆様の対応が優しく笑顔のシャワーを浴び大変感謝しております。

 

深川市67歳男性:

旭川の友達に聞いて手術することを決めたのですが、スタッフも全て有資格者(インターネットにて)で、皆さん親切に対応していただきました。また、術後世の中が明るくなりましたよ!深川で手術を決めていたのですが、医師が不在になることが分かり止めていました。

 

市内末広東80歳女性:

意見・要望など全くありません。今のままで満足しています。先生始めスタッフの皆さん大変親切で進行もスムーズで本当にこちらに来院出来て嬉しく思っています。

 

市内緑が丘84歳男性:

先生の手術前,手術後の懇切な声かけは患者に安心感をもたらし敬服の極みです。スタッフの方々の笑顔と心遣い、態度素晴らしい。

 

北見市85歳女性の娘さん:

手術後も通って来ましたが、皆さん笑顔で対応して頂き、感謝して居ります。通いもタクシーでしたが毎回受付にお願いして居りましたが助かりました。優しい眼科の通りだと思います。

 

市内曙84歳女性:

皆様に優しくいて頂いたので何も言うことはございません。本当に有難うございました。

 

市内春光台77歳女性:

手術前のプリントと先生からの電話で不安感がなくなり手術中は絶えず経過を説明して下さり、恐怖感もなく安心して手術を受けることが出来ました。

 

市内緑町73歳女性:

1週間前のお手紙に詳しく説明があり、術前後に先生からのお電話にはびっくりしました。点滴をしながらリラックスさせる様、優しく話しかけて下さった看護師さん始め皆さん親切で「優しい眼科クリニック」がよく分かりました。有難うございました。

 

市内神居68歳女性:

先生から「一緒に頑張りましょう」とお便りをいただき不安な気持ちもなくなり安心して手術を受けることが出来ました。もう片方の目も白内障が進んだら当院でお世話になりたいと思っています。

 

市内亀吉71歳女性:

手術は初めてなので不安で一杯でしたが、術中の先生の細やかな声掛けのおかげで不安も吹っ飛び、むしろ心地良くあっという間の手術でした。先生の優しさなのでしょうね。友人たちにもぜひお勧めしたいと思っています。

 

市内忠和80歳女性:

何事にも行き届いていて。これ以上申す事ありません。皆さんの優しさが心に響きます。先生からの手紙や電話には驚きました。胸が一杯になりました。

 

市内忠和67歳女性:

手術前の不安を取り除こうとする細やかな心遣いに対して感嘆して居りました。患者側に立ち精神的サポートは大変心強く心より感謝しております。有難うございました。

 

市内忠和76歳女性:

先生のきめ細やかな気配りにより安心して手術を受けることが出来、感謝致します。先生の姿勢がスタッフの方にとても影響があると感じます。他の医院でもそう思います。

 

市内4条西68歳女性:

手術前のパンフによる案内や前後の先生からの連絡は非常に助かりました。術中も頻回に声かけをしてくださり、不安がなかったのでとても良かった。

 

これからも、手術を受けていただいた方にはアンケートのご協力をお願いしたいと思います。日帰り白内障手術についての感想をお聞きし、また当クリニックに対するご意見ご希望も、お聞かせいただき、皆さまの声をもとにさらに患者さんに優しい眼科クリニックを実践していきたいと考えていますので、どうぞ忌憚のないお言葉を頂戴したいと考えています。お答えいただいた皆さま、有難うございました。


日帰り白内障手術 <20164fit 増刊号の「病院ガイド」から>

 

 「こんな優しい眼科クリニックがあったらいいな」と思う眼科クリニックを実現させるために、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察しています。おかげ様で素敵なスタッフに恵まれ、今年の7月で開院14周年を迎えます。

 今回は日帰り白内障手術についてお話させてください。

 

 通常の白内障手術であれば、日帰り手術で問題ないと思います。日常生活リズムをくずさずに日帰りで手術を行い、早期に職場復帰という方には日帰り手術は向いていると思います。

 とは言いましても、手術のとき、自分はどんな状態なのかがわからないから、怖いですよね?全身麻酔はしないので、意識はあります。手術時間は1015分くらいで終わります。まばたきしてしまうかも?というのも、ご安心ください。器械でまぶたを強制的に開いているので、まばたきしたくても、手術中はできないようになっていますから、まぶたを怪我する心配はありません。刃物が見えたり、器械が見えたりして途中で怖くなるかも?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。指示されるまま、光を見ているだけで、いつの間にか終わっています。やはり、初めてのことは、何かと怖いと思われるでしょうけど、痛いことは一切ありませんので、どうぞご心配なく。

 当クリニックでは、平日のお昼休みに毎日お一人の方を手術しています。手術を受けてくださる方の不安を取り除くように様々な工夫をしています。

 当クリニックは無床診療所ですので手術後に入院していただけません。

 全身疾患のある方や、白内障が進行し小さい傷口からの手術が難しいと判断した場合には、入院して手術が受けられる施設に紹介させていただいています。

 白内障は、怖い病気ではなく、誰もがなるものです。

 白内障手術の方法、器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質の視力が回復できるようになりました。

 当クリニックでは予約の方を優先して診察していますので、予約されると待ち時間がほとんどありません。初めての方でも予約できますので、ご心配の方は是非お電話でご連絡下さい。

院長/今野 優

1963年帯広市生まれ。1988年旭川医大卒業。旭川医大眼科入局。米国ハーバード大学留学。1996年医学博士取得。士別市立病院眼科医長を退職し、20037月開業。日本眼科学会専門医。


元気のミカタ 教えて!ドクター 2014.11.1発行 優しい眼科クリニック第132号から>

 

旭川ケーブルテレビポテトに出演822日旭川ケーブルテレビ:ポテトさんの番組「元気のミカタ 教えて!ドクター」に白内障の話で出演させていただきました。撮影が724日にあったのですが、初のテレビ出演に緊張しました。8月末に何度か再放送されましたので、見てくださった方もいて、「先生、見ましたよ!」とお声をかけていただきました。ケーブルテレビに入っていない方は見ることができませんので、今回はその時の内容についてかいつまんでご紹介させていただきますね。

 

冒頭

素敵なアナウンサーの方がウッドデッキの上で『今回は、旭川市曙16丁目にあるこんの優眼科クリニックからお送りします。こちらのクリニックは「患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら」と考え、診療に取り組んでいます。今回のテーマは白内障についてです』と紹介していただきました。<素敵なアナウンサーは矢野さんです>

 

本編

矢野さん:今野院長にお話を伺います。よろしくお願い致します。

 

今野:よろしくお願いします。

 

矢野さん:今回のテーマは「白内障について」ということですが

 

今野:白内障は、眼科の病気の中でも良く聞く疾患だと思います。白内障は加齢に伴い、誰にでも起きる可能性がありますが、手術によって治すことが出来る良性の疾患です。本日は、白内障についてお話しさせて頂きたいと思います。白内障は、目の中のピント合わせをする水晶体と言う部分が濁ってくる病気です。白内障の説明に先立って、「ものを見る仕組み」について説明させてください。目の構造はよくカメラに例えられます。黒目が角膜ですが、しこに透けて見えるいわゆる茶目は虹彩といい、カメラの絞りに当たります。この虹彩の後ろに水晶体と言う部分があります。水晶体はカメラのレンズと同じで、私たちが見ようとするものを正しく、カメラのフィルムにあたる神経の膜の網膜に焦点を結ばせる働きがあります。網膜に映った像が視神経を通して脳に伝えられ、私たちは初めてものを見ることが出来ます。水晶体が濁ってくることが白内障です。濁りが進行した場合に、黒目の真ん中が白く濁って、周りの人からも目が白く見えるようになることから、白内障と名付けられました。冬の寒い日によとから家の中に入った時に、メガネが曇って見えなくなってしまうように目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすむ状態が白内障です。水晶体が濁ると、光がうまく通過できなくなり、光が乱反射して、神経の膜の網膜に鮮明な像を結べなくなってしまいます。

 

矢野さん:となりますと、白内障の症状としては?

 

今野:白内障の症状は水晶体の濁り方によって人によって様々なことがあります。主な症状は「目がかすむ」ということですが、「まぶしくなる」「明るいところで見えにくい」「眼鏡が合わなくなる」「以前より近くが見えやすくなる」「老眼鏡が要らなくなる」「二重三重に見える」こともあります。水晶体の皮質部分が濁り、その部分が外側から中央に広がってくると「まぶしくなる」「明るいところで見えにくい」という症状が出てきます。水晶体の核が濁ってくると、水晶体の屈折度が変化し近視化してくるために「眼鏡が合わなくなる」「以前より近くが見えやすくなる」「老眼鏡が要らなくなる」ことが起きます。

 

矢野さん:原因としては?

 

今野:白内障の原因で最も多いのは加齢です。当院で手術を受けた方の年齢層を見てみます。70才代の方が一番多く45%、60才代の方が29%、80才代の方が18%でした。以前は老人性白内障と呼ばれていましたが、 老人と呼ぶには失礼な年齢の50才代の方にも起きますので、現在では加齢白内障と呼んでいます。また、加齢によらず、アトピー性皮膚炎や糖尿病の合併症として白内障が起きることもありますし、目の怪我が原因で白内障が起きることもあります。

 

矢野さん:治療はどのように?

 

今野:白内障は、初期のうちは薬によって進行を遅らせることが出来る場合がありますが、完全に治療することはできません。進行した白内障は、濁った水晶体を手術で取り除く方法が一般的で、視力を取り戻すことが出来る良性の病気です。とは、いいましても、やはり手術のとき、自分はどんな状態なのかがわからないから怖いですよね?全身麻酔はしないので、意識はあります。手術時間は10分から15分くらいで終わります。瞬きしてしまうかも?というのもご安心ください。器械で強制的に開いているので、瞬きしたくても、手術中は出来ないようになっていますから、瞼を怪我する心配はありません。刃物が見えたり、器械が見えたりして途中で怖くなるかも?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。指示されるまま、光を見ているだけで、いつの間にか終わっています。<この後に手術の説明が続きます

 

矢野さん:手術後に気をつけることはありますか?

 

今野:白内障手術での一番の心配事は、目にばい菌が入ることです。手術後は目を擦らないことが最も重要です。3日間は入浴を禁止していますし、2週間は保護用眼鏡をかけてもらっています。またしばらくはばい菌止め、炎症止めの目薬を使ってもらいます。

 

矢野さん:最後に元気のミカタ、アドバイスをお願いします。

 

今野:白内障は怖い病気ではなく、誰もがなる病気です。しかし、目がかすむのは白内障だからと安心していたら、緑内障などの他の病気が見つかることもあります。40才を超えたら一度、目の検診を受けることをお勧めします。

 

大体こんな感じのやりとりが放映されました。私にとって、初めてのテレビ出演は、うれし、恥ずかし、といった感じでしたが、貴重な体験ができました。ありがとうございました。


白内障Q&A <2012年グラフ旭川8月号から>

 

 

Q 眼科を受診したら、白内障があると言われました。自分では何の症状もないのに 白内障って何ですか?

 

A 目はカメラに例えられますが、カメラのレンズに相当するピント合わせの働きをしてくれるのが水晶体です。水晶体は嚢と呼ばれる薄い袋に包まれています。この袋の前面は「前嚢」、後面は「後嚢」と呼ばれています。水晶体の中身は、真ん中の「核」と「皮質」に分かれています。この水晶体が濁ってくることが「白内障」です。水晶体が濁ると、光がうまく通過できなくなり、光が乱反射して、神経の膜の網膜に鮮明な像を結べなくなってしまいます。白内障が水晶体の中央部分に進んできていない時には、自覚症状がほとんどない場合もあります。

 

Q これがでたら白内障という症状は何ですか?

 

A 水晶体の濁り方は人によって異なりますので、白内障の症状も人によって様々なことがあります。主な症状はもちろん「目がかすむ」ということですが、 「まぶしくなる」「明るい所で見えにくい」「以前より近くが見えやすくなる」「老眼鏡が要らなくなる」「眼鏡が合わなくなる」「二重、三重に見える」こともあります。水晶体の皮質部分が濁り、その濁りが外側から中央に広がってくると、「まぶしくなる」「明るいところで見えにくい」という症状が出てきます。水晶体の核が濁ってくると、水晶体の屈折度が変化し近視化してくるために「以前より近くが見えやすくなる」「老眼鏡が要らなくなる」「眼鏡が合わなくなる」ことが起きます。これがでたら白内障といえる症状はありませんね。

 

Q どうして白内障になったのですか?

 

A 白内障は病気ではありますが、加齢とともに誰にでも起きる変化ということができます。50歳を超えたくらいから少しずつ白内障は起きてきます。しかし、加齢によらずアトピー性皮膚炎や糖尿病などの合併症として白内障が起きることもありますし、目の怪我で白内障になることもあります。

 

Q 白内障と言われたら、すぐに手術をしなければいけないのでしょうか?

 

A 一般的な加齢白内障は誰にでも起きる変化ですので、白内障と診断されたからといって、すぐ治療ということにならないこともあります。白内障があっても日常生活に何ら支障がない場合は、定期的な検査をお願いするだけで、治療をせずに様子をみてもらうこともあります。また、白内障の進行を遅らせる点眼薬を処方することもありますが、現時点では白内障を治してくれる薬物は残念ながらありません。そこで白内障のために日常生活に不自由が出ている場合は手術を考えていただくことになります。手術を受ける時期はあくまでも患者さん本人が、どれだけ白内障のために生活に制限が出てしまっているかを考えて決めていただくことになります。車の運転をする方であれば、やはり免許更新に必要な0.7を切ったら手術を考えたほうが良いですし、ご自分のお部屋でテレビを見ることが好きな方は、もう少し視力が落ちていても、それほど不自由は感じていないのかもしれません。

 

Q 白内障の手術は痛いのでしょうか?

 

A 通常は局所麻酔で手術をします。手術中に意識はありますが、手術時間は1015分くらいで終わります。器械でまぶたを強制的に開いているので、まばたきしたくても、手術中はできないようになっていますから、まぶたを怪我する心配はありません。刃物が見えたり、器械が見えたりして途中で怖くなるかも?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。指示されるまま、光を見ているだけで、いつの間にか終わっています。やはり、初めてのことは、何かと怖いと思われるでしょうけど、痛いことは一切ありませんので、心配ないと思います。

 

Q 白内障の手術はいくらかかるのでしょうか?

 

A 通常の白内障手術では、濁った水晶体を摘出し同時に眼内レンズを入れます。健康保険が適応され、片目の日帰り手術の場合は1割負担の方でおよそ15千円、3割負担ではおよそ4万5千円です。


家庭医学の意外なホントQ&A <20127月 ぶらんとマガジン発行「あなたの街のお医者さんガイドホームドクター」から

 

白内障の手術は怖くありませんか?

日帰り手術について教えてください。

 

不安を取り除くさまざまな工夫をしています。

通常の白内障手術であれば日帰り手術で問題ありません。

 

 『白内障の手術は怖いんでしょ』と考えている患者さんは多くいらっしゃると思います。

 そもそも白内障とは、目の中でピント合わせの機能をつかさどる水晶体が白く濁ってくる状態です。冬の寒い日に外から家の中に入った時に、眼鏡が曇って見えなくなってしまうように目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすむ状態が白内障です。水晶体が濁り始めると、ものがかすんだり、二重に見えたり、まぶしく見えたりし、進行すれば視力が低下し、眼鏡をかけても視力が上がらなくなります。

 

 手術では目を小さく切開して器械を差し込み、超音波によって水晶体を柔らかくし、濁った中身だけを吸い出します。この最新技術を支える超音波乳化吸引装置は綿密な計算が可能なコンピュータを搭載していて、超音波によって砕いた水晶体を吸収し、できた空間に水分を流し込み眼球の形を保ちながら、手術をすることができる装置です。濁った中身を吸引した後に、水晶体の屈折力を補正するための眼内レンズを入れるという手順をとります。眼内レンズも、傷口を広げないように折り畳んで入れられる軟らかいものが開発されていますので、傷口が小さいままで済み、縫合の必要がありません。

 

 通常の白内障手術であれば、日帰り手術で問題ないと思います。日常生活リズムをくずさずに日帰りで手術を行い、早期に職場復帰という方には日帰り手術は向いていると思います。

 とは言いましても、手術のとき、自分はどんな状態なのかがわからないから、怖いですよね?全身麻酔はしないので、意識はあります。手術時間は1015分くらいで終わります。まばたきしてしまうかも?というのも、ご安心ください。器械でまぶたを強制的に開いているので、まばたきしたくても、手術中はできないようになっていますから、まぶたを怪我する心配はありません。刃物が見えたり、器械が見えたりして途中で怖くなるかも?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。指示されるまま、光を見ているだけで、いつの間にか終わっています。やはり、初めてのことは、何かと怖いと思われるでしょうけど、痛いことは一切ありませんので、どうぞご心配なく。当院では、平日のお昼休みに毎日お一人の方を手術しています。手術を受けてくださる方の不安を取り除くように様々な工夫をしています。

 

 進行した重度の白内障や、糖尿病や高血圧などの全身疾患がある患者さんに対する日帰り手術は困難ですので、入院設備や内科を併設した総合病院をご紹介することになります。

 

 白内障は加齢にともない誰にでも起こる病気です。目がかすんだり視力が低下して見えにくいなどの症状があれば、まずは診察を受け、その原因を確認してください。


「私の目が黒いうちは <2009年グラフ旭川2月号市民の健康ガイドから>

 

1.はじめに

 「私の目が黒いうちは」っていうセリフ、テレビドラマで強面のお父さんが言っているのをたまに見かけますよね。今回はそういう話ではなく、進行すると瞳の中央が白くなってくる白内障についてのお話を。

 

2. 白内障とは

 目の働きや構造はよくカメラに例えられます。黒目(角膜)のすぐ後ろに透けて見えるいわゆる茶目は虹彩といい、これは目の中に入ってくる光の量を調節する働きがあり、カメラのしぼりにあたります。この虹彩の後ろに水晶体という部分があります。水晶体はカメラのレンズと同じで、私達が見ようとするものを正しく、網膜(カメラのフィルムにあたる部分)に焦点を結ばせる働きがあります。網膜に映った像が視神経を通して脳に伝えられ、私達は、初めてものを見ることができるのです。

 

 白内障とは、水晶体が白く濁ってくる状態です。水晶体が濁り始めると、ものがかすんだり、二重に見えたり、まぶしく見えたりし、進行すれば視力が低下し、眼鏡での矯正ができなくなります。

 

3. 白内障手術

 白内障になると、初期のうちには薬によってその進行を遅らせることができる場合がありますが、完全に治療することはできません。進行した白内障は濁った水晶体を手術によって取り除く方法が一般的に行われています。白内障は手術により視力を取り戻すことができる良性の病気です。

 

 手術は、局所麻酔で行われ、痛みはありません。手術時間は白内障の程度によって様々ですが、通常1030分程度です。国内で年間100万件以上行われておりますので、1年間で上川支庁の住民の方全員が両眼の手術を受けている計算になります。

 

 手術は超音波乳化吸引術という方法が一般的で、3mm以下の傷から超音波の力で水晶体の濁った中身だけを吸い出します。白内障を取り除いたあとに、水晶体の屈折力を補正するための眼内レンズを挿入します。眼内レンズも、挿入する傷口を小さくするために折り畳んで入れるやわらかいものが主流ですので、傷口が3mm以下のままで済み、縫合の必要がありません。

 

 小切開無縫合超音波乳化吸引術を行うことにより、患者さんの全身状態や手術後の通院に問題がなければ、日帰り白内障手術を受けることも出来ます。日帰り手術を受ける患者さんは、通院できる方、重篤な合併症がない方、家族の協力が得られる方などが条件となります。目の手術というと怖いイメージがありますが、白内障の手術技術、器械は進歩し、材質の良い眼内レンズも開発されていますので、安心して手術を受けて下さい。

 

 手術により、ほぼ白内障が起きる前の見やすさを取り戻せますが、眼内レンズは水晶体のようにピントを調節する機能がないため、不便に感じることがあります。その場合は眼鏡を使用します。眼鏡は手術後1カ月ほどたって、視力が落ち着いてから作っていただいています。

 

 当クリニックでは、まだ行っていませんが、昨年2月に多焦点眼内レンズと呼ばれる遠近両用の眼内レンズも認可されました。遠近両用眼内レンズにしますと、術後に眼鏡をかける時間が少なくて済むようです。遠近両用眼内レンズは保険が適応されませんので、片目の手術に35万~45万円の自己負担となります。

 

4. 当クリニックでの日帰り白内障手術の現況

 おかげ様で当クリニックで日帰り手術を受けてくださった方が

増えてきています。開院してから2004年末までに202件、2005年に215件、2006219件、2007219件、2008211件の手術をさせていただきましたので、1066件執刀させていただいたことになります。両眼の手術を受けてくださった方が365人いらしたで、701人(男性336人女性365人)の方の目をあずからせていただいたことになります。

 

 患者さんの年齢別の人数を調べてみました。一番若い方は36歳で高齢の方は91歳でした。

 70歳代の方が一番多く44%、次いで60歳代の方が27%、80歳代の方が17%でした。

 

5. 日帰り白内障手術を考えている方へ

 白内障手術を受けている方が周りにも多いと思いますが、なかには「日帰り手術で行うものだから簡単なんでしょ」と非常に安易に考えられている方がいらっしゃることがあります。日帰りで手術を行いますが、手術の内容は入院手術と同じです。術後を病室で過ごすか、住み慣れたご自宅で過ごすかの違いだと考えてください。手術後、安静を強いることはありませんが、手術当日は眼帯をしていますので、片目ですと遠近感が分らなくなり、非常に足元手元がおぼつかなくなります。台所仕事などは、手術当日は避けるようにお話しております。

 

 白内障手術での一番の心配事は目にばい菌が入ることです。手術後は目を擦らないことが、最も重要です。手術後の3日間は入浴を禁止していますし、2週間は保護眼鏡をかけてもらっています。また、手術後しばらくは、ばい菌止め(抗菌剤)、炎症止め(消炎剤)の目薬を使っていただきます。

 

 日帰り手術が可能かどうか、一度ご相談にいらしてください。当クリニックは予約の方を優先して診療しておりますので、ご来院の前に電話かメールでご予約をお願い致します。


先生、聞いてもいいですか? <20079月 財界さっぽろ発行「あなたの街のお医者さんガイドホームドクター」から>

白内障の手術って簡単なんですか?

 

日帰り、短時間で受けられる手術だが

医師の指示を守り術後のケアは慎重に

 

 白内障の手術は短時間で済み、安全性も高いものではありますが、安易に考えるのは禁物です。総合病院では入院による手術が行われていますし、入院でも日帰りでも手術の内容は同じなのです。

 

  そもそも白内障とは、目の中でピント合わせの機能を司る水晶体が濁り、目がかすんでよく見えなくなる状態をいいます。手術は3ミリメートル切開して器械を差し込み、超音波によって水晶体を柔らかくし、吸引した後に人工水晶体と呼ばれる眼内レンズを挿入するという手順を取り、約15分ほどで行うことができます。医療技術の進歩により、今後はより小さな傷口での手術が可能になると考えられます。傷が小さければ小さいほど、術後の炎症や出血は軽くすみます。

 

 とはいうものの、どんな手術であれ合併症は起こり得ます。白内障の場合、一番怖いのは目をこすってしまうことにより感染を引き起こすというものです。当院では、翌日まで眼帯をしていただくことや、就寝時に保護眼鏡をかけていただくこと、翌日と2日目、4日目に来院していただいて診察を受けていただくようお願いしていますが、こういった指示は必ず守っていただきたいと思います。日帰りだからと軽く考えず「過ごしなれた自宅で療養する」という気持ちで無理せずに過ごしてほしいものです。なお、遠方などで通院が難しい患者さんには、自宅近くの医院を紹介し、そちらでの診察を受けていただいています。

 

 なお、進行した重度の白内障や、糖尿病や高血圧などの全身疾患がある患者さんに対する日帰り手術は困難ですので、入院設備や内科を併設した総合病院をご紹介することになります。

 

 白内障は加齢にともない誰にでも起こる病気です。目がかすんだり視力が低下して見えにくいなどの症状があれば、まずは診察を受け、その原因を確認してください。


2005 1月 財界さっぽろ発行の「あなたの街のお医者さんガイド ホームドクター」から>

 

白内障は良性の病気。緑内障は早期検査・発見が大切

 

 白内障とは、カメラのレンズにあたる水晶体が白く濁ってくる状態をいう。冬の寒い日に、外から家の中に入った時メガネが曇って見えなくなってしまうように、目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすんでしまう状態を白内障という。

 水晶体が濁り始めると、モノがかすんだり、二重に見えたりし、進行すれば視力が低下し、眼鏡での矯正ができなくなる。

 

 これに対して緑内障は、視神経がおかされて、見える範囲(視野)が狭くなる病気だ。

 視神経は100万本以上の神経線維の束で構成され、網膜に映った像を脳に運ぶ、いわば目と脳をつなげるケーブルの働きをしている。電気器具のケーブルが接続部分で壊れやすいように、視神経も視神経乳頭と呼ばれる眼球からの出口の部分が傷害を受けやすくなっている。

 

 視神経乳頭に傷害を与える一番の原因は、眼球内の圧力(眼圧)と考えられている。視神経がおかされると徐々に消失してしまい、その部分の情報は脳に伝わらずに視野が欠けていく。

 

 「しかし、視神経の傷害はゆっくりと起こり、視野も少しずつ狭くなっていくため、自覚症状はほとんどなく、知らないうちに病気が進行しているのが緑内障の怖い点です。緑内障は眼圧検査、眼底検査、視野検査などから診断でき、これらは眼科で一般的に行われる検査です。緑内障は自覚症状がほとんどありませんので、眼科を受診した際に偶然発見されることが最も多いのです」とこんの優眼科クリニックの今野優院長は早期発見を呼びかける。

 

 白内障は全身疾患がなければ日帰り手術も可能

 進行した白内障は濁った水晶体を手術によって取り除く方法が一般的に行われる。白内障は手術により視力を取り戻すことができる良性の病気である。

 「検査で白内障と診断されても、患者さんが苦にならなければ急いで手術を受ける必要はありません。いつ手術を受けるかは“ご本人が不自由を感じた時”だと思います。それほど安全な手術です。車を運転している方であれば、視力が0.7をきったら手術が必要です」(今野院長)

 

 手術は局所麻酔で行われ痛みはない。進行程度にもよるが、通常1030分程で終わる。最近の手術法は超音波乳化吸引術という方法が一般的で、3ミリくらいの傷から超音波の力で水晶体の濁った中身だけを吸い出し、屈折力を補正するための眼内レンズを挿入する。縫合の必要もない。

 

 「小切開無縫合超音波乳化吸引術を行うことにより、日帰り白内障手術を受けることもできます。日帰り手術を受ける患者さんは、通院できる方、重篤な合併症のない方、家族の協力が得られる方などが条件となります。材質の良い眼内レンズも開発されていますので、安心して手術を受けてください」(今野院長)

 

 緑内障による視野の欠けや狭まりは、治療で元に戻すことはできない。進行を止めることが治療の目的となる。眼圧を下げる点眼薬による治療を開始し、それでも病状の進行が止められない場合には、レーザー療法や手術療法が必要となる。日本緑内障学会の調査によると、40歳以上の5.78%が緑内障患者、およそ17人に1人、60歳代では13人に1人、70歳以上では8人に1人が緑内障であることがわかった。

 

 単なる目の疲れと自己判断せず、自覚症状の少ない緑内障から目を守るためには、40歳を越えたら目の検診を受けることが大切だ。


白内障 <20039月グラフ旭川10月号市民の健康ガイドから

 

1.はじめに

 白内障は、壮年期以降の人々に高頻度にみられる眼科の代表的な病気の一つです。白内障の多くは、白髪や肌のシワと同じで、年齢とともに誰にでも起きる変化です。私が眼科医になった15年前には、老人性白内障とよんでいましたが、老人と呼ぶには失礼に当たる年齢の方にもみられますので、現在は加齢白内障とよんでいます。また、この15年のうちに、白内障の手術方法、手術器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質の視力が回復できるようになりました。

 

2.白内障とは

 人はどのような仕組みでものを見ているのでしょうか。ものを見る仕組みを考えながら、白内障という病気について考えてみましょう。

 目の働きや構造はよくカメラに例えられます。黒目(角膜)のすぐ後ろに透けて見えるいわゆる茶目は虹彩といい、これは目の中に入ってくる光の量を調節する働きがあり、カメラのしぼりにあたります。この虹彩の後ろに水晶体という部分があります。水晶体はカメラのレンズと同じで、私達が見ようとするものを正しく、網膜(カメラのフィルムにあたる部分)に焦点を結ばせる働きがあります。網膜に映った像が視神経を通して脳に伝えられ、私達は、初めてものを見ることができるのです。

 

 白内障とは、カメラのレンズにあたる水晶体が白く濁ってくる状態です。冬の寒い日に、外から家の中に入ったときに、メガネが曇って見えなくなってしまうように、目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすんでしまう状態が白内障です。

水晶体が濁り始めると、ものがかすんだり、二重に見えたり、まぶしく見えたりし、進行すれば視力が低下し、眼鏡での矯正ができなくなります。

 

3.白内障手術

 白内障になると、初期のうちには薬によってその進行を遅らせることができる場合がありますが、完全に治療することはできません。進行した白内障は濁った水晶体を手術によって取り除く方法が一般的に行われています。白内障は手術により視力を取り戻すことができる良性の病気です。検査で白内障と診断されても、患者さんが苦にならなければ、急いで手術を受ける必要はありません。いつ手術を受けるかは、「ご本人が不自由を感じたとき」だと思います。それほど安全な手術です。私が眼科医になった頃は、視力が0.3以下になってから手術を考えるという方針でしたが、現在は、患者さんそれぞれの生活状況、必要性に応じて判断すれば良いものと考えています。車の運転をしている方であれば、視力が0.7をきったら手術が必要だと思います。

 

 手術は、局所麻酔で行われ、痛みはありません。手術時間は白内障の程度によって様々ですが、通常1030分程度です。国内で年間70万件以上行われておりますので、1年間で旭川の住民の方全員が両眼の手術を受けている計算になります。

 最近の手術法は超音波乳化吸引術という方法が一般的で、3mmくらいの傷から超音波の力で水晶体の濁った中身だけを吸い出します。この最新技術を支える水晶体超音波乳化吸引装置は、綿密な計算が可能なコンピュータを搭載していて、超音波によって砕いた水晶体を吸収し、できた空間に水分を流し込み、眼球の形を保ちながら手術が可能な装置です。水晶体は、昔懐かしい肝油のような大きさ、形です。肝油が薄い袋に包まれていると考えてみて下さい。上の袋を破いて、濁った中身を吸い出して、残った袋の中に水晶体の屈折力を補正するための眼内レンズを挿入します。眼内レンズも、挿入する傷口を小さくするために折り畳んで入れるやわらかいものが開発されていますので、傷口が3mmのままで済み、縫合の必要がありません。

 

 小切開無縫合超音波乳化吸引術を行うことにより、患者さんの全身状態や手術後の通院に問題がなければ、日帰り白内障手術を受けることも出来ます。日帰り手術を受ける患者さんは、通院できる方、重篤な合併症がない方、家族の協力が得られる方などが条件となります。目の手術というと怖いイメージがありますが、白内障の手術技術、器械は進歩し、材質の良い眼内レンズも開発されていますので、安心して手術を受けて下さい。

 

 なお、手術直後はふつう充血があります。またしばらくは、目がゴロゴロする、目がチクチクする、涙がでる、目やにが多い、目がかすむ、などの症状が続きますが、だいたい1~2週間でなくなります。

 

手術により、ほぼ白内障が起きる前の見やすさを取り戻せますが、眼内レンズは水晶体のようにピントを調節する機能がないため、不便に感じることがあります。その場合は眼鏡を使用します。眼鏡は手術後1カ月ほどたって、視力が落ち着いてから作っていただいています。

 

4.さいごに

 白内障は、怖い病気ではなく、誰もがなる病気です。しかし、目のかすむのは白内障だからと安心していたら、緑内障など他の目の病気が見つかる場合もあります。40歳を越えましたら(私も最近越えましたが)、一度目の診察を受けることをお勧め致します。

 

 もう、白内障は、こわ(は)くないしょ?