やさしい眼科のお話2014

やさしい眼科のお話(109)

世界保健デー(眼科学校検診) 26/04/07

 

やさしい眼科のお話(110)

こどもの日(花粉症) 26/05/05


やさしい眼科のお話(111)

ぐうたら感謝の日(眼精疲労) 26/06/02


やさしい眼科のお話(112)

なはの日(プール熱) 26/07/08


やさしい眼科のお話(113)

ビアホールの日(CL) 26/08/04


やさしい眼科のお話(114)

二百十日(異物) 26/09/01


やさしい眼科のお話(115)

目とめがねの旬間 26/10/06


やさしい眼科のお話(116)

読書週間(ドライアイ) 26/11/03


やさしい眼科のお話(117)

映画の日(暗順応) 26/12/01


やさしい眼科のお話(118)

いちごの日(疲れ目) 27/01/05


やさしい眼科のお話(119)

頭痛の日(閃輝暗点) 27/02/02


やさしい眼科のお話(120)

ボン・ジョヴィ(CL) 27/03/02

やさしい眼科のお話(109)世界保健デー

 本日4月7日は世界保健機関(WHO)が1949年に制定した国際デーの一つ「世界保健デー」です。1948年のこの日、WHOが発足しました。WHOは、世界保健機関憲章によって設立された国連の機関で、“すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること”を目的としています。
 4月は、入学・進級があり、この春から新しい生活が始まる方も多いのではないかと思います。新しい環境に早く慣れ、春のお天気のように爽やかに過ごせることをお祈りいたします。
学校では春の眼科健診がありますね。小学校の中学年から中学・高校と、視力の下がる人が増えています。この場合近視だと思われがちですが、中には逆に遠視であったり、かくされた目の病気のために視力が下がる場合もあります。特にお子さんの場合は、ピントを合わせる調節力が強いので、いわゆる仮性近視になっている場合もあります。お子さんの視力低下の原因を調べる検査として、調節麻痺剤の点眼薬を使う検査があります。この目薬をさして検査を行うと、近視・遠視・乱視の正確な度数を知ることができ、また同時に精密眼底検査も行うことができますので、目に病気がかくされていないかも調べられます。
 学校健診で「要再検査」の用紙をもらったら、やはり一度眼科での検査をお受けください。学校からもらった用紙も持参いただき、結果を記入させていただきます。


やさしい眼科のお話(110)こどもの日

 今日は国民の祝日、こどもの日。「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨として1948年に制定されたそうです。ちなみにこどもの代表、クレヨンしんちゃん、野原しんのすけ君の誕生日でもあるそうです。
旭川にもサクラの季節がやって来ましたね。サクラの花は気持ちが安らいで穏やかな気分になりますよね。ところが、ある種の花粉が飛散すると悲惨な目にあってしまうアレルギーの方々には、辛い季節の訪れでもあります。今までは何ともなかったのに「アレ?変だな、何だか目が痒いぞ」と感じた方はアレルギーかもしれません。
 目のアレルギーのうちで代表的なものは、アレルギー性結膜炎です。春や秋など毎年決まった時期に起こりやすい季節型と季節にかかわらない通年型があります。季節型は花粉症の目の部分症状と考えることができます。
 北海道での花粉症の原因となりやすい植物は、3~4月のスギ・ヒノキ科、5月のシラカバ属の植物、6~8月のイネ科植物、9月のキク科植物があげられます。旭川では特にシラカバ属の植物の花粉症の方が多いようです。
 花粉症は症状が強く出てから治療を始めるよりも、花粉が飛散する2週間くらい前から予防的に抗アレルギー剤の点眼を始めると、症状をうまく抑えることができる場合があります。去年の5月下旬に、目の痒みに悩まされた方は、是非眼科でご相談下さい。


やさしい眼科のお話(111)「ぐうたら感謝の日」

 今日は6月2日、漫画「ドラえもん」では「ぐうたら感謝の日」に制定された日です。のび太くんが、6月には国民の祝日がないことを嘆き、ドラえもんの道具「日本標準カレンダー」を使って日本全国を祝日にしてしまいました。するとその結果は…
 「ぐうたら感謝の日」に関連して、ぐうたらをお勧めする訳ではありませんが、心にも身体にも無理をしすぎるのは良くないようです。目にも疲れが出てくることがあり、医学的には「眼精疲労」と呼ばれています。
「眼精疲労」と診断するためには、目の中を含めて、疲れの原因となっている病気がないか、詳しく検査することが必要です。涙の量が少なくなっているドライアイが原因のことも、眼鏡が強すぎたり、逆に弱すぎることもありますし、コンタクトレンズが汚れていて角膜に傷がついていたり、左右の目の度数に差がある不同視が原因のことや、緑内障が見つかることもあります。
 単なる疲れ目とたかをくくり、市販の目薬で済まさずに、やはり一度眼科での検査をお受けください。


やさしい眼科のお話(112)なはの日

 7月8日は「なはの日」です。沖縄県那覇市が七(な)八(は)で「なは」の語呂合せから2001年から実施しているそうです。
 沖縄と言えば、綺麗な青い海を思い出しますが(残念ながら行ったことはありません…)、そろそろプールの季節です。そして「はやり目」という結膜炎の流行する季節です。
 「はやり目」は、結膜炎の中でも、ウイルスが原因でおきるもので、人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように、万全の体制をとっていただく必要がありますので、「たかが結膜炎」と考えないで、是非、眼科で診察を受けて下さい。
 「はやり目」の中には、プール熱とも呼ばれる感染症、咽頭結膜熱があります。この病気は、プールを介して人にうつることが多いことからプール熱と名付けられています。お子さんの発熱、のどの腫れ、目の充血など、あやしいな、と思ったら、小児科にご相談を。


やさしい眼科のお話(113)ビアホールの日

 8月4日は「ビアホールの日」。ビアホールチェーンの銀座ライオンが制定しました。1899年のこの日、東京・銀座の新橋際に、現存する中では日本で最も古いビアホール「ヱビスビヤホール」(銀座ライオンの前身)が開店したとのことです。
 大人の夏の楽しみはビールですが、夏休み真っ盛り、夏休みの間にクラブ活動に力を入れている子どもさんたちも多いのではないかと思います。スポーツをするに当たって、眼鏡からコンタクトレンズに変えてあげたい、と考える親御さんもいらっしゃるかと思います。
 「何歳からコンタクトレンズが使えますか?」という質問も受けますが、子どもさん本人にしっかりとコンタクトレンズの利点と欠点を理解していただき、毎日の擦り洗い、装用時間の厳守、眼鏡との併用という大切な取り扱いの基本を守ることができるのであれば、使用することは可能だと考えております。しかし、やはりコンタクトレンズは目に少なからず負担をかけますので、使い始める時期は遅いにこしたことはないと思っています。


やさしい眼科のお話(114)二百十日

 今日は9月1日、二百十日。立春から数えて210日目です。台風襲来の時期であるため、農家にとっての厄日とのことです。幸いに旭川には滅多に台風が襲来することはないのですが、「天災は忘れた頃に…」という諺もありますので、安心ばかりはしていられません。
風からのお話ですが「風が吹くと桶屋が儲かる」という小咄があります。
 風が吹く→風が吹くと砂埃が舞う→砂埃が舞うと人の目に入る→人の目に入ると目の悪い人が増える→目の悪い人が増えると三味線を弾く人が増える→三味線を弾く人が増えると三味線が売れる→三味線が売れると材料の猫が必要になる→猫が必要になると捕まえるので猫が減る→猫が減ると鼠が増える→鼠が増えると桶をかじられる→桶をかじられると桶を買わなければいけない→桶屋が儲かる
かなり無茶な論法ではありますが、昔は砂埃が目に入ることによって、目が見えなくなることがあったのかもしれません。今は良い目薬がありますので、心配はないのですが、目にゴミが入ったら、まずは水道の水で洗って下さい。そして眼科の受診をお勧めします。


やさしい眼科のお話(115)目とメガネの旬間

 10月1日から10月10日までの10日間は「目とメガネの旬間」です。ご存知でしたか?
 10月1日の「メガネの日」から10月10日の「目の愛護デー」までの10日間です。
 日本眼鏡関連団体協議会は、メガネ愛用者の方がたに感謝の気持ちを表すために、毎年10月1日を「メガネの日」として平成9年に制定したとのことです。10月1日は 「1001」と表記することができ、両端の 「1」が メガネのツル、内側の「0」がレンズに見立てられ、メガネの形を表していることから、この日を「メガネの日」としたとのことです。
 そしてご存知10月10日は「10.10」を横にすると眉毛と目のように見えるから「目の愛護デー」になりました。
 大切な目です。自覚症状がなくても、年に1回、目の健診をお勧め致します。目の健診をこの「目とメガネの旬間」に決めておくというのも忘れなくて良い方法だと思います。


やさしい眼科のお話(116)読書週間

 秋も深まり、日が暮れるのも早くなり読書の秋の季節です。「文化の日」を中心とした2週間、10月27日から11月9日までが、読書を推進する行事が集中して行われる読書週間です。今年の標語は「めくる めぐる 本の世界」です。
 この季節は空気も乾燥し、目も乾く感じになることがあります。ドライアイは涙の量の減少や涙の質の変化で、目の表面の角膜や結膜に障害が起きた状態のことです。
 ドライアイという病名から目が乾く感じがすると考えられがちですが、目の表面の乾きによる症状は多彩で、目が疲れる、目が重い、目がショボショボ・ゴロゴロする、充血する、痒い、痛い、視力が下がった、まぶしい、目やにが出る・・・など、他の病気でも見られる症状が目白押しです。そこで視力検査など眼科一般検査を一通り行い、ドライアイが疑われた場合には、涙の検査になります。
 ドライアイの患者さんは、およそ800万人と言われています。初期症状はとてもあいまいで、何となく目が疲れやすいという感じで、ご自分では気づきにくいこともあります。気になる方は、ドライアイの検査をお勧めします。


やさしい眼科のお話(117)映画の日

 12月1日は映画の日です。1896年に神戸市において日本で初めて映画が一般公開されたのを記念して、1956年に映画産業団体連合会が制定した記念日です。
 最近の映画は総入れ替え制ですので、それほど暗くない状態で席を探して座ることが出来ますが、途中から見るときなどは、暗い所に急に入ると、目が暗闇に慣れるまでに時間がかかります。
 暗い中で目が慣れてくることを、暗順応といいます。これは,目の奥にある神経の膜、網膜の視細胞の『桿体細胞』の働きのおかげです。『桿体細胞』は、色を感じることができないかわりに、弱い光でも感じることができます。『桿体細胞』の中には『ロドプシン』という、光を感じるたんぱく質が含まれています。まわりが暗くなると、『ロドプシン』が増えることで、わずかな光でも感じることができるようになるのです。
 暗い所でも慣れると見えてくる、目はとても便利に作られています。


やさしい眼科のお話(118)いちごの日

 「A Happy New Year! 新年 明けましておめでとうございます。今年も やさしい眼科のお話で、眼科に関連した目のお話を優しく易しくさせていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。今年も皆さんの目が健康で、明るい一年でありますことをお祈り申し上げます。」
 今年はひつじ年です。群れをなす羊は、家族の安泰を示し、いつまでも平和に暮らすことを意味しています。穏やかで平和な一年でありますように。
 今日1月5日は『いちごの日』です。いちご世代と言われる高校受験を控えた15歳の少年少女にエールを送る日とのことです。「1(いち)5(ご)」の語呂合わせから、決められたようです。
 受験生の皆さんは、お正月休みもなく、追い込みに頑張っていらっしゃることと思います。ずっと勉強していますと、目も疲れてきますよね。空気も乾燥していますので、瞬きの回数を多くして、時々休息もとって下さい。体調管理も受験勉強のひとつです。自分を信じて目標に向かってもうひと頑張り。春はもうすぐやってきます。


やさしい眼科のお話(119)頭痛の日

 今日2月2日は、「2(ず)」「2(つう)」の語呂合わせから、頭痛を解消して快適な生活をおくるために頭痛の存在と理解の輪を広げようと、「頭痛撲滅委員会」およびジョンソン・エンド・ジョンソン社が2001年に制定した「頭痛の日」です。
ちなみに日本における頭痛持ちの人は約3000万人。じつに4人にひとりの人がなんらかの形で頭痛に悩まされているという計算になります。そのうち2200万人が緊張性頭痛、840万人が片頭痛、1万人が群発頭痛と言われています。
 片頭痛患者の1割前後で、閃輝暗点と呼ばれる前兆がみられることがありますので、「ギザギザしたガラス片のようなものが見える」ということで、眼科を受診されることがあります。閃輝暗点の場合は目には異常がなく、頭の脳の物を見る中枢といわれる部分の血管が収縮し、一時的に血の流れが変化するために起こると考えられています。
 眼科では、目の中に異常がないことを確認するために、眼底検査を行うことになります。


やさしい眼科のお話(120)ボン・ジョヴィ

 明日は3月3日、ひな祭りです。この季節になるとボン・ジョヴィの歌を聴きたくなりますね。え?「灯りをつけましょ、○○○○に~」…おそまつでした。と思っていたら1962年3月2日はジョン・ボン・ジョヴィのお誕生日なんですって。
いよいよ春が近づいてきます。春には進学、入学、就職など新しい環境に入る方もたくさんいらっしゃるかと思います。新年度を契機にコンタクトレンズデビューを考えている方もいると思います。
 コンタクトレンズは少なからず、角膜に負担をかけてしまいます。装用時間を長くしないように、お家に帰ったらすぐにレンズをはずし眼鏡をかけて、レンズはしっかり擦り洗いをして保存しましょう。汚れたレンズには、細菌が繁殖しますので、注意が必要です。使い始めの心構えを忘れずに、大切な目をしっかりと守ってください。
 最近、装用時の異物感の少ない酸素透過性ハードレンズや、酸素透過性の優れたシリコンタイプのソフトレンズも登場しています。ご自分にはどのレンズが合っているのか、眼科専門医としっかり相談して、正しくレンズを使用してください。