2013年 歯科衛生士 Vol.37 1月号
気になるからだのハテナ

 

2011 1月 北眼医報Vol.36/No.1

新春随想

 

2011 1月 北海道医報第1108

新春随想

 

2009年11月 眼科ケア

メがでる話

 

2009年 旭川医大祭

 

2003年11月 ARCHITECTURE ASAHIKAWA 03vol.14

 

2001 6月 こうほう しべつ6月号 No.541

新任の医師紹介

 

20007月 こうさぎ通信 

e-communication

 

 

199912月 こうさぎ通信

うらない・かわない?


歯科衛生士 Vol.37  1月号

歯科衛生士

2013 Vol.37 1月号

クインテッセンス出版

 

気になるからだのハテナ

ハテナその2

暗いところでの読書は目が悪くなる?

 

 「暗いところで本を読むと目が悪くなるわよ」とお母さんから言われたことがある方も多いでしょう。最近の研究結果によると、「暗い場所での読書は近視が進む」という経験則は正しいようです。

 端の方の網膜に映る像(網膜像)にボケが生じる環境下(暗い部屋で本だけに照明が当たる環境がこれに相当します)で成長させるという動物実験で、眼軸長(眼の角膜から網膜までの距離)が伸び近視になるとの報告もあります。また暗い場所で照明なしで本を読むと、網膜像が劣化し近視化が進むという説もあります。どちらも暗い場所での読書は近視化を促すという仮説です。すべての人が暗いところでの読書で近視化するわけではなさそうですが、どういった人が近視化するのかは解明されていません。近視には環境因子と遺伝因子の両者が関連していると考えられていますので、特にご自分が近視である方は、お子さんに「暗いところでマンガを読むと目が悪くなるわよ」と教えてあげることは正しいことです。


北眼医報Vol.36/No.1

もうクリニックはなくても医院ではないか

 

こんの優眼科クリニック

今野 優

 

 新年あけましておめでとうございます。本年もご指導ご鞭撻のほど何とぞよろしくお願い申し上げます。

 

 「こんの優眼科クリニック」を開業し、7年半経ちました。今年は48歳の年男で、北海道医師会でも新年の挨拶文を載せていただき、そこでは旭川の診療所の名前のトレンドを調べてみました。

 

 旭川の診療所は、現在214機関。診療所の名前は、開設者の名字、診療所のある地域名、診療科目などの組み合わせに、「医院・クリニック・診療所・なし」のコンビネーションから成っています。「名字+診療科目+医院」が平成995機関、2169機関で一番多く見られた組み合わせでした。

 

 この12年間に旭川の眼科診療所は13から17機関に増えました。4つの総合病院に元々眼科があり、新たに4病院に眼科が開設され、他に3つのコンタクトレンズ診療所がありますので、激戦区だと思います。旭川の眼科診療所の名前は「池田眼科医院」のように「名字+眼科+医院」が大半でした。この間に新設された5つの眼科のうち、私の診療所以外の4機関は、「東光眼科」「環状通り眼科」「あさひ眼科」「やまぐち眼科」ですので、「医院・クリニック・診療所」のどれもつけないのがトレンドのようです。

 

 今回、全道の眼科診療所の名前も調べてみました。眼科診療所166機関のうち、名前に「クリニック」がついているところは35機関、「医院」が43機関、「医院・クリニック・診療所」のどれもついていないのが88機関で最多でした。88機関の内訳は「名字+眼科」が38、「地域名+眼科」が29、「名字+地域名+眼科」が15、「分類不能+眼科」が6機関でした。全体の中で、名字・地域名を漢字表記しているのは110、平仮名表記が41、片仮名表記が3、漢字仮名混じりが12機関でした。過去のデータと比較していないので、断言はできませんが、比較的新しい眼科は仮名表記が多い印象があります。

 

 眼科の数が増えてきますと、開設者の名字がかぶることもあり、また同じ地域に既存の眼科があると地域名をつけることもできず、よりユニークな名前を考えなければならないと思います。これからは、どんな名前の眼科ができるのか楽しみではあるのですが、これ以上増えると楽しんでいられないというのが本音ですよね。何はともあれ、今年が佳い年でありますことを、心よりお祈り申し上げます。


北海道医報第1108号

20111月 北海道医報第1108号に新春随想が掲載されました。

 

君の名は

旭川市医師会
こんの優眼科クリニック
今野 優

 

 新年あけましておめでとうございます。本年もご指導ご鞭撻のほど何とぞよろしくお願い申し上げます。申し遅れました。私、旭川で開業しております今野優でございます。私のことを知らないほとんどの方は「フーン」という感じで、左目から右目に受け流していたことと思います(古いかっ)。旭川市医師会、眼科医会の方は「へエー、48歳になるんだね」といった感じでしょうか。しかし、「エッ」と違和感をお持ちになった方もいらっしゃると思います。

 

 『今野優』という名前の先生が北海道医師会にもう一人いらっしゃるのです。同姓同名とは、「姓名が同じ読みでかつ同じ表記であること」と定義されているようですから、厳密には同姓同名ではないのですが、書面上では区別がつきません。私の名の読みは「すぐる」で、もう一人の先生は「まさる」です。

 

 手元にある平成21年発行の北海道医師会の会員名簿をひもといてみますと、会員数8412名中、「今野」姓は12名、「優」名はたった3名です。確率の計算ができる話ではないので、あくまでも何となくではありますが、もの凄い偶然だなと考えます。ちなみに会員名簿で書面上の同姓同名の方々を39ペア見つけました。スリーカードも1組見つけました

 

 ちなみに、昨今のネット世界では、自分と同じ名前の医師が他にいるか調べることができます。厚生労働省の医師等資格確認検索というページで、自分の名前を入れますと、医籍登録年が表示されるというシステムです。『今野優』という名前の医師は、我々2名のみでした。このシステムは、もちろん同姓同名検索なんていう脳天気な理由のために作られた訳ではなく、患者さんが我々を偽医者ではないか、行政処分により医業停止中ではないかと疑った時に、サックリ調べるために作られているという点が悲しくなりますが。

 

 私の名の(すぐる)という読み方は、なかなか読んでもらえず、(まさる)と読まれるほうが多いようです。子供の頃は(すぐる)という名前自体があまり多くなかったのではないかとも思います。1973年春の甲子園大会に作新学院の江川卓さんが出場し、大活躍をしてくれたおかげで、漢字は違いながらも(すぐる)という名の市民権が確立されたのではないかと感謝したものです。

 

 私が大学に入学した1982年に早見優さんがデビューしてから、「優」の名に異変が生じてきました。いつの間にか、女性の名前になってきたようです。以前は元日銀総裁の速水優(まさる)さん、元外交官の佐藤優(まさる)さんなど男性の名前だったと思いますが、最近の芸能人では、山田優(ゆう)さん、蒼井優(ゆう)さん、あびる優(ゆう)さんと女性の名前になり、かろうじて城田優(ゆう)さんが男性です。名前にもその時代のトレンドがあるようです。

 

 私の診療所には「こんの優眼科クリニック」と名付けました。人の名前にもトレンドがあるように、診療所の名前にもトレンドがあるはずです。そこで旭川の診療所の名前のトレンドを調べてみました。ネタ本は平成21年発行の旭川市医師会の会員名簿と、ひとまわり昔の平成9年の名簿です。

 

 旭川の診療所は、この12年間で200機関から214機関に増えました。診療所の名前に「医院」がついているところは、132から90へと減少し、「クリニック」のついているところが、54から104へと倍増していました。診療所の名前に「診療所」がついているところは2機関で変わらず、「医院・クリニック・診療所」のどれもついていない機関が12から18に増えていました。診療所の名前は、開設者の名字、診療所のある地域名、診療科目などの組み合わせに、上記の「医院・クリニック・診療所・なし」のコンビネーションから成っています。「開設者の名字+診療科目+医院」が平成995機関、平成2169機関で一番多く見られた組み合わせで、トップの座を守っていました。

 

 この12年間に旭川の眼科診療所は13から17機関に増加しました。総合病院4機関に元々眼科があり、この間に新たに4病院に眼科が開設され、他に3つのコンタクトレンズ眼科診療所がありますので、激戦区になっていると思います。話がそれてしまいましたが、旭川の眼科診療所の名前は「池田眼科医院」のように「開設者の名字+診療科目+医院」が大半でした。この12年間に新設された5つの眼科のうち、私の診療所以外の4機関は、「東光眼科」「環状通り眼科」「あさひ眼科」「やまぐち眼科」ですので、眼科の中ではどうやら「医院・クリニック・診療所」のどれもつけないのがトレンドのようです。

 

 診療所の数が増えてきますと、開設者の名前がかぶることもあり、また同じ地域に既存の診療所があると地域名をつけることもできず、よりユニークな名前を考えなければならないと思います。これからは、どんな名前の診療所ができるのか楽しみではあるのですが、これ以上増えると楽しんでいられないというのが本音です。何はともあれ、今年が佳い年でありますことを、心よりお祈り申し上げます。


眼科ケア 2009 vol.11 no.11


2009年旭川医大祭

2009年医大祭

 

 613日(土)14日(日)の二日間、旭川医科大学の35回目の大学祭が開催されました。学生時代はもちろん毎年参加していましたが、大学病院勤務時代はいきそびれていました。ここ数年は毎年ではないのですが、足を運んでいます。狙いは、もちろんお笑いライブです。今年は TKO、我が家、弾丸ジャッキーが来るということで楽しみに出かけて来ました。

 

公開講座で 

 今、緩和医療について考える~『風のガーデン』で伝えたかったこと~という興味深いタイトルで麻酔・蘇生学講座の岩崎寛教授のお話を聴講させていただきました。『風のガーデン』のドラマシーンを通して、麻酔科の仕事についてお話されました。撮影の裏話なども交えて、わかりやすくお話して下さいましたので楽しく聴くことが出来ました。残念ながら、私が行った14日は雨が降っていましたので、屋上テラスの模擬店は見ずに、校舎内の模擬店を見たり、久しぶりに医大病院の外来棟に行ってみました。改築され、すっかり綺麗になっており、私が勤務していた頃と比べると別の病院かと思うほどでした。ロビーも立派で、浦島太郎気分を味わったついでにスターバックスコーヒーも味わって来ました。

 

当たった~

 私の医大祭のメインイベントはお笑いライブです。こう見えて(どう見えているかは不明ですが)お笑い好きで「エンタの神様」「レッドカーペット」「イロモネア」「レッドシアター」などの番組はよく大笑いで見ています。今年のライブは TKO、我が家、弾丸ジャッキーの3組で楽しませていただきました。3組の出番のあとに会場からの質問コーナーがあり、最後に恒例の抽選会がありました。入場券の半券の入った箱から出演者がくじ引きをして、今回はサインがもらえて写真を撮ってくれるということでした。何と何と TKOの木下さんが私の番号を引いてくれて800人中の5人に当たることが出来ました。


ARCHITECTURE ASAHIKAWA 03vol.14

 200311月 旭川まちなみデザイン推進委員会(通称:ALM 委員会)編集の「旭川建築作品発表会作品集 vol.14 」に、こんの優眼科クリニックが掲載されました。

 旭川建築作品発表会は、旭川市の特定行政庁設置20周年記念事業の一環として、199011月に旭川市内近郊に建設された建築作品16点を集めて開催されたのが始まりとのことです。1991年からは、旭川市内の建築関係団体の有志により結成された「旭川まちなみデザイン推進委員会(通称 ALM 委員会)」がこの運営母体となり、毎年恒例の事業として継続的に活動を行い、今回で14回目を迎えたそうです。

 この発表会の開催と併せて、旭川を中心に道北圏を対象とした建築作品を収録した作品集も刊行してきたとのこと。作品の収録は ALM 委員会のワーキンググループが中心となり、自薦他薦による公募に加え、自らまちを歩いて発見するという地道な作業を毎年繰り返しているそうです。

 こんの優眼科クリニックもALM 委員会のワーキンググループの方々の目に留まり、設計士の東野雅司先生に収録の連絡がありました。

 今回の旭川建築作品発表会作品集には26作品が収載されています。22ページ・23ページの見開きに東野先生がこんの優眼科クリニックを紹介して下さいました。

こんの優眼科クリニック

KONNO SUGURU EYE CLINIC

 

所在地 旭川市曙1条6丁目

設 計 東野雅司/ヒガシノデザイン

施 主 今野 優

 

 

設計期間 20029月~20032

工事期間 20033月~20036

主な用途 眼科診療所

用途地域 準住居地域

建築面積 178.2 m2

延床面積 298.2 m2

構造階数 S造一部RC造2階建

施  工 (株)田中組 旭川支店

 「優しい病院を作りたい。」院長の、この一言から建物の計画は始まりました。

 街と医療の接点の待合室は、交通量の多い交差点に面して全面開口としました。横断歩道分の角を後退する事で、優しく町並みと対話します。この部分のフレームは病院部分と切り離して、道路に面したコンクリート壁との間に、屋根を架け渡した構造になっています。動線計画では患者さんの、受付から検査、診察、治療までの動きに対して、前室を中心に、分り易い空間構成を心掛けました。眼科の性質上、外光を取り入れたくない室にも患者さんの心理的な安心感や、殺菌効果を考慮して窓を設置しました。手術室にも自然光を取り入れています。手術への立会の希望に対して、ガラス越しの手術立会室や、手術専用の待合室を設置しました。

 ウッドデッキのエゾマツの成長と共に、この街の風景の一部として、院長の一言が皆さんに届くように願っています。


こうほう しべつ

20016月 士別市の広報 こうほう しべつ6月号 No.541 病院・福祉のページの新任の医師紹介に掲載されました。

市立病院

最新の医療で市民を守る

新任の医師を紹介します。

 

 市立士別総合病院は、内科・外科など十一科を有する総合病院です。その十一科には二十九人の医師が診療に当たり、私たちの健康を守ってくれています。

 今回は、今年の四~五月に赴任した十一人の医師を紹介します。1.名前 2.出身校 3.免許所得年 4.診療科

 士別に赴任して、2年近く経ってから、「この広報を切り取っておいたんです。白内障の手術をして下さい。」と、おっしゃって下さった患者さんがいらっしゃいました。すごく感激しました。

 やはり、情報は発信すべきと、あらためて感じました。


e-communication

息子の駿の通っていた幼稚園(北海道教育大学附属旭川幼稚園)でPTA 広報部から「こうさぎ通信」という名の文集が年に何度か発行されていました。1年目は、妻が書きました。2年目に引き続き3年目も、私が書きました。タイトルは『e-communication』です。

 

konchans@**.****.ne.jp(今は使えないので、伏せ字にしました)

 これが、我が家の e-mail address です。

ここ数年で、年賀状の住所の下や名刺にも、よく見かけるようになりました。そして、新聞にもIT 革命、e-commercee-trade ・・・といった横文字が毎日のように氾濫しています。鞄の中では携帯電話が音楽を奏でています。まさに、情報化社会が21世紀を前に既に私たちのまわりを取り巻いてくれています。そして益々毎日の生活が便利になって、快適に、楽しく暮らしていける・・・。子供の頃に読んでいた手塚治虫の鉄腕アトムや、星新一のショートストーリーの世界の様に。

 E-mail はとっても便利な道具です。もちろん、相手が読んでくれているということを前提としていますが、書き手側も読み手側も、自分の時間に余裕のある時に、相手を煩らわせることなしにコミュニケーションを図ることを可能にしています。その点では、電話と違って、非常に相手を思い遣ったコミュニケーションの方法なのではないでしょうか。この道具が、日本中に行き渡るためには、24時間の連続接続が低料金で行われなければならないと、思いますが。しかし、郵送に時間がかからないという点以外では、手紙(元祖mail)と同様であり、FAX もまた、同じように使えるものかもしれません。それでは、一体どれ位便利になったのでしょうか?いつの間にか、mail box は、junk mails で一杯になっており、本当に必要な情報を探すのに手間取るという本末転倒が生じて・・・・。子供の頃に夢見ていた便利な未来は、永遠に未来のものなのでしょうか。

 去年の夏から駿とキャッチボールができるようになりました。自分が子供の頃の、親父との楽しい想い出の一つが、キャッチボールです。きっと、30年位前の男の子の共通の想い出なのではないでしょうか。最初の頃は、ゴムボールで、小学校に入ると C 球で、という感じで。近くから思いきり投げても、親父に難なく受けられて、遠く離れて投げても、親父ほどには届かなくて・・・。なんていうことを毎年のように繰り返し、それでもなかなか親父を越えられないというのが、ちょっと悔しくて、すごく嬉しくて、また夏が来て、親父とキャッチボールをしていたということを思い出します。

 あの頃は、今のようにゲームボーイも、テレビゲームもありませんでしたから、友達と鬼ごっこやかくれんぼをして、暗くなるまで遊んでいました。テレビゲームは正に「子供の頃に夢見ていた便利な」ゲームなのかもしれません。それを、手に入れている駿たちは、幸せなのでしょうか。

 例え文化が進歩して便利になったとしても、便利な道具ができたとしても、それに使われることなく、しかし、使いこなせる人になっていかなければなりません。情報に背を向けては、生きていけません。氾濫する情報から、善悪を判断する能力が必要な時代です。

 キャッチボールをすることによって、親父としての私の駿への思いが伝わるとは、勿論思っていませんが、子供と同じ時間を過ごすことによって、コミュニケーションを図りたいと考えています。私が親父に感じていたように、簡単には越えられない息子の目標と成れるように、子供を育てることを通して、自分も成長していきたいと考えています。


うらない・かわない?

息子の駿の通っていた幼稚園(北海道教育大学附属旭川幼稚園)でPTA 広報部から「こうさぎ通信」という名の文集が年に何度か発行されていました。1年目は、妻が書きましたが、2年目は私が書くことになりました。そのころ流行っていた「動物占い」のお話にしました。タイトルは『うらない・かわない?』です。

 

 先日、先輩に「誕生日いつ?」と尋かれ、「昭和38911日ですが、何か?」。先輩は、インターネットに日付けを入力すると、「へー、こんちゃんはトラか、ふーん」とおっしゃる。

 流行ものに敏感でいたいと思っているミーハーな私ですが、何時の間にやら歳を重ね、アゴの下にもう一つのアゴを重ね、少しずつ世の中の流行に乗り遅れているようです。皆さんはご存知のこととは思いますが、巷で大流行(だそうです)の「動物占い」のことでした。「動物占い」とは、ほとんどの東洋占いの起源となっている「陰陽五行説」をベースにしたもので、人間のタイプを12匹の動物に分類し、自分やまわりの人の性格を占うことができるというものらしいです。そして、友達、家族、先生、職場の上司や部下、恋人などの動物キャラを把握すれば、相手の性格から行動パターンが手にとるようにわかるようになるというのです。「あなたのまわりの人間関係は、驚くほどうまくいくはずです」と。

 自分のまわりの人間関係がうまくいけば・・・・それは確かに素晴らしいことです。夫婦間、親子間、職場で、常に自分を軸とした人間関係のなかで生活していくわけですから、自分の思うようにならない、相手は自分をどうみているのだろうなどなど、色々なことがストレスになりかねません。そこで、対人関係の達人になれれば、ストレスのない気楽な生活を手に入れることができるのですから。

 「自分はトラか、どれどれ。」「悠然とした虎のように慌てず、騒がず、落ち着いた雰囲気を持つあなた。面倒見が良く、社交的で、みんなから頼りにされます。ただ、思い込みが強く、自分の考えを曲げなくて迷惑がられるなんてことも。」と書いてあります。「落ち着いた雰囲気じゃあないよなあ、面倒見?あんまり良くないんじゃない?うん、そう社交的だね、頼りにされているかどうかは、別にしてね。思い込みが強い?そうそう、これ当たってるわ。やっぱ、動物占い、当たってるね。いいとこ突いてくるもん。」

 はたしてそうでしょうか。4つの特徴が挙げられていて、当たっていると思うことは、その中の2つ。勝率5割です。阪神タイガースの勝率を上回ってはいますが、それで達人になれるのでしょうか。また、これらのことは、多かれ少なかれ誰にでも当てはまりやすい事柄なのではないでしょうか。そもそも、自分の性格というのは、その人にとって正確には把握しにくい性格のものだと思います。いわんや、まわりの人の性格なんて・・・・。

 もちろん対人関係に苦労しているという、達人になれない人々によって社会が構成されているからこそ、「動物占い」がブームになるのでしょう。極端な場合は、対人関係に負けない強い自分に変えたいと願って、ある種のセミナーに入り、グルグルパーになってしまうのかもしれません。

 駿も幼稚園にお世話になるようになり、自己と他の葛藤を経験していると思います。成長していくことにより、また新たな悩みにも直面するでしょう。それらのストレスを受け止めて、消化していける子に育って欲しいと願っています。そのためには、駿がそうなりたいと思う大人でいることが、駿の一番身近にいる大人の私の責任であると思っています。

 「動物占い」ちょっと気になりますよね。流行りものだし・・・。どれどれ、うちの奥さんは・・・「ライオン」、げ、強そー。杏美おねえちゃんはっと、「ペガサス」、へえー、ひらめきの人なの。駿くんは、「こじか」、え?内ベンケイなの??

 ちなみに「動物占い」のホームページアドレスは、http://www.animarhythm.com/ です。